皆さんは「あがり症」という言葉を聞いたことがありますか?この「あがり症」とは、いったいどのような症状を指すのでしょうか。

あがり症」とは、人前に出るときに極度に緊張したり、動揺したりする傾向のことを言います。しかし、具体的な定義はありません。
医学的には、極度の緊張による一時的な交感神経緊張状態を指します。
あがり症になると、横隔膜が一時的に高くなり、不整脈が発生する。その結果、心拍が乱れ、呼吸が遅くなる。
これが「あがり症」である。

あがり症の原因はいろいろと考えられますが、その多くは心理的な要因によるものと思われます。あがり症は病気ではありません。
しかし、あがり症がひどくなると癖になり、さらにあがり症がひどくなることがあります。
一度「あがり症」になって失敗すると、次に同じような状況になったとき、「またこの間のようにあがり症になってしまうのではないか」と思ってしまうのです。

失敗を恐れるあまり、また本当に「あがり症」になってしまう……といった具合に。
ですから、「あがり症」を克服するためには、「あがり症」を治すためのトレーニングが必要なのです。

あがり症」の症状にはどのようなものがありますか?実は、「あがり症」には特定の症状がなく、人によってさまざまな形で症状が現れることが知られています。
しかし、特に多い あがり症 の症状もあります。

人前に出ると体がこわばったり、冷や汗が出たりする。
人と話すとき、いつもより早口になってしまったり、思ってもいないことを言ってしまったりする。
声がかすれたり、震えたりする。
人と話すとき、相手の顔を見ることができない。

このような症状が特に多いのが「あがり症」です。
あがり症」は、こうすれば必ず治るということは言えません。
しかし、いろいろな練習を根気よく何度も繰り返すことで、あがり症の症状を克服することができると言われています。
まずは、自分が本当に「あがり症」なのかどうか、その原因を知ることが大切です。

あがり症の治療には、特別なものはありません。あがり症は病気ではありませんから、あがり症の治療法はありません。残念ながら、ないと言われています。
しかし、「あがり症になる状況に慣れる」という訓練は、あがり症の治療法として非常に有効だと言われています。

あがり症の治療で大切だと言われているのは、自分が本当にあがり症なのか、そうでないのかを知ることです。
人によっては、自分が舞台恐怖症だと思い込んでしまい、それが原因で舞台恐怖症の症状が出てしまうこともあります。
このように、自分の舞台恐怖症の原因を知ってから治療することが大切です。

その他にできるあがり症の治療法は、とにかく「慣れる」ことです。
人と話すときにあがり症の症状が出る場合は、「人と話すことに慣れる」ことがあがり症の治療法として効果的です。
人前で演奏やスピーチをするときにあがり症の症状が出る場合は、そのような場面をできるだけ再現して、何度もその場面に慣れることがあがり症の治療法として有効です。

あがり症の治療には、確固たるルールがあるわけではありません。
ただ、あがり症の治療で大切なことは、いろいろな状況に対応できるように「訓練」し、「慣れる」ことです。